虫歯にならないためにできること(宿主編②)
こんにちは。
今日は前回に引き続き、虫歯にならないためにできること、宿主編についてお話していきます。
前回の記事では宿主要因のうち、歯の質を高める方法について説明しました。
まだ読んでいない人はこちらも読んでみてください。
今回は宿主要因のうち、唾液の量や質、歯並びについて、虫歯のリスクを下げる方法について説明していきます。
唾液について
唾液には様々な作用があり、虫歯の予防にも大きく関わってきます。
唾液は食後歯に残った食べかすを洗い流したり、酸性になった口の中を中性に戻したり、酸で傷んだ歯を修復したりと様々な効果があります。
唾液の量や質には個人差があります。
唾液量が少ないと口の中が乾燥し、虫歯になりやすくなってしまいます。
唾液の量や質には自律神経が関わっており、緊張やストレスなどで交感神経が優位になるとネバネバとした唾液が、リラックスしているときは副交感神経が優位になりサラサラとした唾液が分泌されます。
緊張すると口がカラカラに乾くのは、交感神経が優位になり唾液がネバネバになっているからです。
定期的に深呼吸をするなどして気持ちを落ち着け、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
また、加齢とともに唾液の量は減っていきます。
よく噛んで食事をする、唾液腺のマッサージをするなどして唾液をしっかりと分泌させることは、いつまでも美味しく食事をとるためにもとても重要です。
他にも唾液の質は全身の健康や腸内環境とも相関があるそうです。
運動不足や食生活を改善し、健康状態を維持することで唾液の質も改善されるそうです。
歯並び
歯並びの良さも虫歯リスクに大きく関わってきます。
顎が小さく歯が並ぶスペースが足りないと、歯がガタガタに生えてしまいます。
歯がガタガタに並んでいると歯磨きが難しく、丁寧に磨いていてもどうしても磨き残しが出やすくなってしまいます。
噛み合わせの問題は虫歯や歯周病リスクだけではなく、顎関節症や特定の部位の歯への過大なダメージ、さらに食物をうまく咀嚼できないことによる全身の健康から唾液の質にまで影響してきます。
見た目を良くするために矯正する方が一般的ですが、最近ではこういった虫歯や歯周病予防の観点から矯正を始める方も増えてきています。