矯正治療のデメリット5選
こんにちは。
今回は矯正治療のデメリットについてお話していきます。
矯正治療をすることにより歯並びが整い綺麗になりますが、デメリットもあります。
しっかりとメリット・デメリットを把握して、こんなはずじゃなかった、思っていたのと違う、といった思いをする方が少しでも減ってくれればと思います。
矯正治療のデメリット
虫歯のリスクが上がる
矯正治療中は虫歯のリスクが上がります。
マウスピース矯正の登場によりワイヤー矯正に比べればはるかにリスクは低くなりましたが、それでもゼロではありません。
唾液には歯についた汚れを取る自浄作用や、飲食により酸性に傾いたお口の中を中性に戻す緩衝作用、弱った歯を修復する再石灰化作用などがあります。
これらの唾液の働きにより歯を虫歯から守っているのですが、マウスピースを装着することでこういった作用が働きにくくなります。
歯磨きをしっかりとしていただければ問題となることはほぼありませんが、歯磨きをサボったり甘いものを頻繁にとったりしていると虫歯になってしまうかもしれません。
日常生活に制限がかかる
マウスピース矯正中は、基本的に飲食の際はマウスピースを外す必要があります。
マウスピースを付けたままとってもいいのは水、お茶、牛乳です。
- コーヒー、紅茶など着色しやすいもの
- 熱い飲み物
- 糖分が含まれているもの
こういったものはマウスピースを外して飲んでください。
日常的に間食を多く取っている方は、慣れるまで少し苦労されるかもしれません。
歯を抜くことがある
お口の中の状態や顔貌と口元のバランスによっては、歯を抜く必要がある場合もあります。
矯正治療をすることによるメリット(虫歯や歯周病になりにくくなる、噛み合わせが良くなる等)の方が大きいと考えますが、歯を抜くことに抵抗がある方ももちろんいらっしゃいます。
当院では出来る限り歯を抜かない矯正方法を提案させていただいております。
しかし場合によっては歯を抜いたほうが綺麗になる場合もあります。
抜いた場合、抜かない場合にそれぞれどうなるかシミュレーションをお見せすることも出来ますので、気になっている方は一度ご相談ください。
歯がダメになることもある
矯正では歯に力を掛け続けることで少しずつ歯を動かしていきます。
この力によって歯に痛みが出たり、古い被せものや詰め物が取れてしまう、最悪の場合歯が折れてしまう、といった可能性もあります。
一時的に噛みにくくなることがある
矯正治療により噛み合わせは徐々に変化していきます。
矯正中はまだ噛み合わせが整っていないので、部分的に強く当たってしまう時期があったりと噛みにくさを感じることがあります。
矯正終了後も、今までの慣れていた噛み合わせとは違う噛み合わせになっているためしばらく噛みにくさを感じることがあります。
これは顎関節や顎を動かす筋肉が徐々に順応してくることにより解消されますが、半年から一年程度掛かることもあります。
このように、矯正治療にはメリットだけではなくデメリットやリスクも存在します。
矯正を始める前にこういったリスクがあるということもしっかりと理解し、分からない点や不安なことなどはしっかり説明してもらいましょう。
始めてから後悔しないよう、皆さんの矯正生活が素晴らしいものとなることを心より願っております。