花粉症で歯が痛くなる?
こんにちは。
今日は花粉症と歯痛の関係についてお話させていただきます。
花粉症は歯痛とは関係ないのでは?と思われる方も多くいらっしゃるかと思いますが、毎年花粉の時期になると何人かの方が花粉症が原因で歯が痛くなり来院されます。
花粉症で歯が痛くなる!
なぜ花粉症が原因で歯が痛くなるのでしょうか。 花粉症の症状はくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒みなどがあります。 このうち歯の痛みに関係してくるのは鼻水、鼻詰まりになります。 花粉が体内に入るとアレルギー反応により鼻水が出てきますが、これが悪化すると副鼻腔炎という状態になります。 蓄膿症というと聞いたことがあるかと思いますが、これは副鼻腔に鼻汁や膿が溜まることにより炎症が起きている状態です。 花粉症以外でも、風邪を引いた場合にも副鼻腔炎になることがあります。副鼻腔炎とは
副鼻腔とは、鼻の穴の周りの複数ある空洞のことで、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)はその空洞の中で炎症が起きている状態を指します。 副鼻腔炎は、前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞の4つから成る副鼻腔と呼ばれる骨の中にある空洞に炎症が起きることで発症しますが、このうち上顎洞に炎症が起きた場合に歯が痛くなることがあります。 上顎洞は副鼻腔のなかで最大の空洞で鼻腔の外下方に位置します。この上顎洞の底と上の奥歯の根は近接しているため、上顎洞に炎症が起きるとそれが歯に伝わり歯も痛くなるのです。 歯の痛みを訴えて歯科を受診しても特に歯や周りの組織には異常が認められず、原因不明とされてしまうこともあります。副鼻腔炎からくる歯の痛みの特徴
しかし副鼻腔炎から来る歯の痛みの場合いくつか特徴的な所見があります。- 蓄膿症の症状がある、もしくは最近まであった。
- ジャンプしたり顔を下に向けると痛みが強くなる
- レントゲンやCTで上顎洞の炎症と歯根の近接が認められる