歯に縞模様?テトラサイクリン歯とは
こんにちは。
今日はテトラサイクリン歯についてお話していきます。
前回のブログ記事でも簡単に触れましたが、テトラサイクリン歯は審美面で大きな影響があります。
テトラサイクリン歯の改善法などもありますので、現在悩んでいる方がいらっしゃれば参考にしてみてください。
テトラサイクリン歯とは
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリンという抗生物質の影響で歯の色が灰色がかったり縞模様に変色してしまうものです。
歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を大量に服用すると、副作用として歯の変色が起きることがあります。
一昔前にはマイコプラズマ肺炎や百日咳の薬としてテトラサイクリン系抗生物質は頻繁に使われており、風邪薬のシロップにも含まれていました。
歯は、一番表層にエナメル質、その内側に象牙質の二層構造をしています。
通常エナメル質は白〜透明色をしており、象牙質は黄色みを帯びた色をしています。
テトラサイクリンにはカルシウムと結合しやすいという性質があるため、形成中の歯に含まれるカルシウムと結びつき象牙質内に沈着します。
沈着したテトラサイクリンには、紫外線に当たると光化学反応を起こし、色素が生じる性質があります。
そのため、歯に太陽光が当たることによって、象牙質の色が黄色から褐色、さらに濃い色へと変化してしまうのです。
テトラサイクリン歯の分類
テトラサイクリン歯はその変色具合によって第一度から第四度までの4つに分けられます。
数字が大きくなるにつれて変色の度合いが強くなります。
第一度
・淡い黄色、褐色、灰色で歯全体が一様に変色している
・縞模様は見られない
第二度
・第一度よりも色が濃く歯全体が一様に変色している
・縞模様は見られない
第三度
・濃い灰色、青味がかった灰色をしている
・縞模様が見られる
第四度
・全体的に着色が強い
・縞模様が見られる
テトラサイクリン歯の改善方法
テトラサイクリン歯には虫歯になりやすいなどの影響はありませんが、変色の程度によっては見た目に大きな影響を与えてしまいます。
改善方法には大きく3つの方法があります。
セラミック
歯の表面を削ってセラミックを被せます。
歯の表面のみに貼り付けるラミネートベニアや全体に被せるセラミッククラウンがあります。
ダイレクトボンディング
歯の表面を削りレジンを直接貼り付けていきます。
即日で治すことができますが、時間が経つと少しずつレジンが変色してきます。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせてホワイトニングを行います。
変色の度合いが一度から二度の方は半年ほど続けることで歯の色が改善されます。
三度から四度の方は一年ほど続けることでかなり改善されますが、完全には縞模様が消えずうっすらと残ることもあります。
しかし削ることなく今より目立たず綺麗にすることが可能です。
このように、テトラサイクリン歯にはその変色の程度によって様々な改善方法があります。
気になっている方はぜひお気軽にご相談ください。