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虫歯はどうしてできるのか②

こんにちは。 今日は前回に引き続き、虫歯がなぜできるのかについて説明していきます。
これを読んで虫歯になる人が少しでも減ってくれると嬉しいです。

虫歯ができる4つの要因

早速ですが、以下に虫歯ができる4つの要因をあげます。 虫歯はこれらの要因が影響しあってできてきます。

  1. 宿主
  2. 細菌
  3. 食物
  4. 時間

1960年代にKeyesという研究者が、宿主、細菌、食物という3つの要因が重なったときに虫歯が発生するということをまとめました。
ここに時間という4つめの要素を足したNewbrunの4つの輪というのが現在の虫歯発生の主な考え方になっています。
これを理解すると、なぜ虫歯ができるのか、どうしたら虫歯になりにくくなるのかがわかりやすくなります。

  1. 宿主 歯の質や唾液の量、質、歯並びなど
  2. 細菌 虫歯菌の量
  3. 食物 何を食べているか。当然砂糖の多く含まれているものはリスクが高い。
  4. 時間 食べる回数や長さ、頻度など

これらの要因が影響しあい、その人その人の虫歯のなりやすさが決まってきます。
つまりこれら一つ一つの要因を理解すれば、虫歯のリスクはかなり減らすことができるのです。

1.宿主 歯の質や唾液の量、質、歯並びなど

歯の質

歯磨きをしっかりとして常に歯を清潔に保つ。
定期的に歯医者でクリーニングを受ける。
フッ素を塗布する。
古い詰め物や適合の悪い詰め物を治す。

唾液の量、質 

唾液腺マッサージで唾液の量を増やす。
口呼吸しない。
常に口の中を清潔にし唾液の質を良くする。
矯正して歯並びを良くし、汚れが溜まりにくくする。

2.細菌 虫歯菌の量

歯磨きと歯医者でのクリーニングで虫歯菌の増殖を抑える。
赤ちゃんに虫歯菌を感染させない(虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんには存在せず、周りの人から唾液を介して感染っていきます。虫歯菌が少ない状態で口腔内の細菌フローラが形成されれば、それ以降虫歯菌が入ってきても増殖しにくくなります)

3.食物

虫歯菌は飲食物に含まれるショ糖をエサにして虫歯を作ります。
そのため、砂糖の摂取を少なくする、キシリトールなどの代用甘味料を摂るなどの対策をとることでリスクを抑えることができます。

4.時間 食べる回数や長さ、頻度など

砂糖に限らず、飲食物の摂取で口の中は酸性に傾きます。
通常は唾液の作用で中性に戻り歯が修復されますが、飲食の回数が多かったり時間が長かったりすると修復が間に合わず虫歯になりやすくなってしまいます。
頻繁に間食をとったりダラダラと食べ続けたりするのは控えましょう。

このように、虫歯のできる要因には変えられないものや変えにくいものから、少しの意識や行動で容易に変えられるものもあります。
まずは今の生活習慣から自分の虫歯リスクを知り、変えやすそうなところから改善してみてください。
プラス定期的に歯医者でもチェックしてもらい、虫歯のない健康な歯を目指しましょう。