虫歯にならないためにできること(宿主編)
こんにちは。
今日は虫歯にならないためにできること、宿主編についてお話していきます。
以前のブログ(なぜ虫歯ができるのか)で虫歯ができる要因には宿主、細菌、食物、時間の4つがあると説明しました。
それぞれ対策することで虫歯のリスクを下げることができます。
今日は4つの要因のうち宿主について、虫歯になりにくくする方法などをお伝えしていきます。
宿主とは
宿主とは歯の質や唾液の量、質、歯並びなど、その人が持っている体の質のことをいいます。 これらの生まれ持った性質は個人差が大きく、同じような生活習慣でも虫歯になるリスクは人によって大きく変わってきます。 生まれ持った性質ですが、これは一生変わらないわけではなく意識や習慣により変えていくことができます。
歯の質
歯の質には個人差があり、虫歯になりにくい強い歯の人もいれば虫歯になりやすい歯の人もいます。
歯の表面はエナメル質という丈夫な組織で覆われていますが、このエナメル質の石灰化度や形態などが虫歯のリスクに影響してきます。
歯磨き
歯の質を高める方法ですが、まずは歯磨きが何より大切です。
磨き残しがあると細菌が繁殖し歯を溶かし、歯の質はだんだんと弱くなっていってしまいます。
歯をしっかり磨いていると唾液の働きにより弱った歯は再石灰化といいまた丈夫になってきます。
そのため念入りに歯磨きをして歯の質を維持することがまず大切です。
フッ素
歯の質を強化するものの一つにフッ素があります。
歯の表面のエナメル質はハイドロキシアパタイトという結晶構造を持っていますが、ここにフッ素が作用するとフルオロアパタイトというより酸に強い結晶構造に変化させることができます。
フッ素は市販の歯磨き粉にも入っていますし、うがいする必要がなくより高い効果を出せるフッ素ジェルもオススメです。
毎日の家でのフッ素プラス定期的に歯医者で高濃度フッ素を塗布することで歯の質は丈夫になります。
シーラント
歯の形態も人によって様々ですが、歯の溝がとても深いことがあります。
歯の溝が深いと歯磨きが届かず頑張って磨いても虫歯になってしまうため、シーラントという材料で溝を埋めることで虫歯のリスクを減らします。
ナイトガード
寝ているときの歯ぎしりは歯に大きなダメージを与えます。
歯が欠けたり、詰め物が壊れて隙間から虫歯になったりします。
ナイトガードを付けて寝ることで歯ぎしりから歯を守ることができます。
セラミック治療
一度治した歯は、無処置の歯に比べてまた虫歯になるリスクが高くなります。
これは詰め物自体や詰め物と歯との境目に汚れが溜まりやすいこと、経年的に詰め物や接着剤が劣化することで隙間から菌が侵入することが原因です。
セラミックは精度が良く劣化もせず、汚れも付きにくいため再治療のリスクは低くなります。